2013年9月11日水曜日

ハイケイdoppoさん中国マジシャン

独歩のフルアルバムに寄せて、コメント書かせてもらいました!
電子書籍になってるみたいですが、読めない方は以下に載せておきます!






僕はただのdOPPOのファンを長い間続けている。今回、遂にdOPPOがフルアルバムを出すと聞いて嬉しくなってファン代表として文章を書かせてもらっている!
僕が初めてdOPPOを聴いたのは美輪明宏の唄が入っているデモを自分の田舎町で聴いた時だ!
それを聴いた時にありえない!かっけーと思った!

当時の楽曲はDCの臭いと日本っぽさの両方を兼ね備えていて、しかもなんだか切ない。これはたまらなかった!
その後、名曲が詰まったZman hooverに今は無き、新宿ALL MANで出会った。この音源の帯にはestrella 20/20、idea of a jokeのモリカワ氏のコメントが載っていて、当時レスザンの子供達であった僕にはたまらない状況であった。即購入を決めて、家に帰って聴いた。当時は大学生でお金も無くて、どうしようもなくレコ屋でも値段の安いdemoコーナーを漁る日々。

当時は赤い疑惑、we are!等スリーピースで、レスザンのバンドに影響を受けたであろうバンドが多く共演していたかのように思う。赤い疑惑やwe are!ももちろんかっこいいのだけど、dOPPOにはまた違うようなモノを感じていた。独自性というか、光るモノというか確かなモノは分からないけど、言葉では表せない良さがあった!音で言えばfOUL直系なのはwe are!なのだが、怪しさが半端でなかった。Zmanの音源は歌詞カードが付いて居ない。そこが気になる!何を唄っておるのだろう?歌詞を教えて欲しかった。しかも、ベース、ドラム、ギター、歌、どれを取っても異臭を放っていた。全部教えて欲しかった。

リントンピンシャントンピンポンの意味を教えて欲しかった!そして、コロポックルなるオマケもついていて、遊び心が溢れておった!
しかも、ライブがとてもかっこよかった!ぽん。
何を隠そう、T.V.not januaryを結成する前にdOPPOのコピーを四人でパートを入れ替えてやっていたのだ!
そうおもうとT.V.の曲はdOPPOに影響を受けているのかもしれない!くぅ!

そろそろ今回のアルバム「ハーフデッド」について触れていこう!
この作品は、時間軸で言うと遠雷より前に録音された曲も収録されているらしい。
詳しい事は僕はわからないのだけど、2009、2010年頃にアルバムを録音する、したとかそんな感じの
話を聞いた。その時遂にアルバムを聴けるんだ!と興奮したのを覚えている。だけど、ボツになるかも
しれないというのも聞いていた。でもそんなことは今思えば特に聞く側の僕には関係ないなぁと思った。

なぜなら、今回のアルバムはdOPPOの魅力がたっぷり詰まっているからだ!
少し暗い 内容だって本人達は言うけれど、ゆったりした曲が多いだけだと思う。
全体的で言えば決してテンション高めでは無いと思うけど、M5「ごはん」でシンガロングが出来る!
それだけでも明るいと思う!もっと暗い内容なんて他にいくらでもある気がする。

そして、一曲一曲の音数が増えているのが特徴的でもあると思う。
木琴やピアノやギターやコーラスの被せなんかも今までの音源とは違って多く収録されている。
もっとも、僕がdOPPOの音源に関して特筆しておきたいのは、音質が音源ごとに違うことであろうか。
Zmanはいい感じにスカスカというか焦げ臭い音質で、毒蛇は良い音で表現されており、遠雷はモノラルだ!

ハーフデッドはその中間をいっていて、良い所取りしたような音質で とってもかっこいい!
ファンを唸らせる作品になっている!
音がめちゃくちゃにいい!!
もちろん、このハーフデッド
からdOPPOを聴く人もすぐにこの魅力に溶け込んでしまうと思う!
しかもまりこさんがボーカルをしている曲がM2「みえるみえない」M8「転がる」と入っていて、食欲もなくなるコラールのファンも大喜びできる。
長尺の曲M9「空の色」もあったり、打ち込みっぽさやいらないもち感を感じさせるM4「虫」、「おまえにはわからない~♪」のdemo時代からZmanまでののいたずら心を感じるM3「お店でおいていない」、M11の「おわかれ」は遠雷に収録されている同曲よりも違うアレンジになっていて憎い!聴けば聴く程いろんな発見がある!全ての曲のタイトルが的確でに曲を表現していておもし ろい!ぽ!
こうゆうところがフルアルバムの良さだと思う!しかも歌詞もしっかりとついてくる!横田川咲さんの刺繍デザイン付きで!

dOPPOの音源のジャケットは自分たちでデザインされていて、思わず額に入れたくなる程の切り絵が目を引く!
そう思えば、dOPPOは自分達の音やデザインとか自分たちで生み出していて、センスが溢れていると思う。
今の時代希少なのか?わからないけどすごいと思う。

最近では京都の若手のバンドに聞くところによると、dOPPOは少し恐れられているらしい。それは人柄が怖いとかじゃなくて、
すごい人なんだ!この人達はって思われておるらしい。それはdOPPOがもう中堅のバンドになった事を意味すると思う!
年齢的にも30代になっておるし!暦も長い!でも 人柄はすごいやさしいと思う!TVの横田川夫妻との刺繍や編み物についての話に花を咲かせておる姿はまるで、やさしいおじいさんおばあさんだ!全然fastじゃないよ!だから若い人は、皆で編み物やパンや映画の話を中心に話しかけてみよう!

今回のこのアルバムからchinese magicianという名義で活動をしていくということをあらわにしている!ライブをするメンバーはその時によって変わるみたいだけど、「ハーフデッド」は次の新音源をも楽しみにさせてくれる内容になっている!
ライブをしないだけで、埋もれたとか、どうしてるの?とかってバンドはすぐに忘れられがちだけど、ライブをしまくるバンドも、あんまりしないバンドもいる。少しライブをしないだけでバンドを病人扱いしないでね!大丈夫!やってる人は勝手きわまりなくやってますから!

ハーフデッドがたくさんの人の耳や目の中に入り、愛されますように!
今日の晩ごはんは何にしようかな。

T.V.not january本島